2024年11月1〜3日 USAカリフォルニア州 グレンヘレンレースウェイで開催の『2024 DUBYA(ダービャ)・ワールド・ベテランズ・モトクロス・チャンピオンシップス』に参戦しました。
過去3年間のコロナ渦と、昨年の視神経疾患によるDNSという4年のブランクを経て今年は並んだスタートゲート。気合いが入らないはずはなく、 思いきりブッ飛ばしまくり、+65(65−69歳対象。わたしは68歳。)エキスパートクラスの決勝3ヒートを3位/1位/1位とし、念願のチャンピオンになりました。足かけ19年の歳月をかけ、しぶとく追い続けた夢がひとつ叶いました。
↑ ワールドVETでは、プロクラス(+30・+40・+50)を除いて表彰式がありません(エントリー1,200台、計30クラス以上あるため、とても表彰式までやる時間がない現実)。なので賞典ライダーはメダルを受け取りに行き、そこらのみんなに『おめでとう〜!』と騒いでもらいながらバナー前で記念撮影する方式です。
では、決勝レースの模様からレポートします。
11月1日(金)の公式練習を経て、決勝は2日(土)と3日(日)の2日間で計3ヒート走り、その総合順位で結果が決まる。
どちらの日に2ヒート走るのかはクラスによって異なり、+65エキスパートは、土曜2ヒート、日曜1ヒートと発表された。
カミカゼは、+65クラスのための様子見と練習を兼ねて+60エキスパートにもダブルエントリーしており、こちらは土曜1ヒート、日曜2ヒートの組み合わせに。+65と+60のレース間がわりと開いていたのでほっとひと安心だ。
↑ 2つ前のクラスがスタートすると、招集レーンを通ってスタートゲートへ向かう。すでに招集レーンから1列目・2列目・3列目のスタート列に分かれていて(1200台もいるので30秒毎に3列飛び出す詰め込み混走方式。)、カミカゼのクラスは1列目。
↑ 賑やかに混み合うスタートエリア。今回は日本から飛んできてくれた友人『サンフランシスコの石井さん』がサポートしてくれる。
↑ 勝負の時は来た。この日のためにあちこち出てくる身体の故障を修理し続け、準備してきた。さぁて、ぶっ飛ばすか!
+65クラスは3ヒートともホールショット。+60クラスでも1回ホールショット。
ずっと登ってひたすら下り、またずっと登って急激に下る。下りきってのジャンプ、ザクザクサンドのグレン・ヘレン。そして1周が長くじっくり3分以上。レースは5ラップでの勝負だった。
↑ ダウンヒルは5速全開、ホールショットと共にダウンヒルは『絶対負けない』。
↑ 他に着てる人がいないデザインでなかなか好評だったKENNYウェア。フランスのKENNYのお偉いさん一行が視察に来ていたらしく、ヒート1が終わってピットに訪ねて来てくれた。
↑ 土曜の+65エキスパートを3位/1位で終えて、日曜に望みをつないだ。
カミカゼ覚醒!
↑ 日曜、+65のヒート3はホールショットから速度増。そのままトップフィニッシュでタイトルを決めた。
今回のライバルは、#6ヤマハの2スト使い、ニュージーランド人のT・クックスリー(ネイションズのニュージーランドチーム監督もする大レジェンド)と、#86カナダのJ・ヘイノネン(80年代500ccで活躍、「65歳になったのでタイトルを狙ってきた」と言うレジェンド)の2人で、この二人とは何度か抜きつ抜かれつしたが、クックスリー総合2位、ヘイノネンが総合3位に。
レース終了後、クックスリーがピットに訪ねて来てくれた。互いの健闘を讃え合い、「来年も勝負しよう!」と宣戦布告もしっかりいただいた。
源治君もまた同じクラスで総合5位に、チャンドラー佐藤くんは+65インターミディエイト(中級)クラスで総合2位になった。
チームニッポン大健闘だ!
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★ワールドVET参戦の模様は、
・オンラインマガジン Webミスターバイクにアップされました。↓
・オンラインマガジン バイクの窓口 にアップされました。↓
・月刊ダートスポーツ 12月24日発行号(2025年2月号)にカラー2ページ掲載されました。
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ここからは、レース以外の滞在中あれこれをアップします。
今年は10月25日(金)にカリフォルニアへ入り、滞在拠点のメニフィーへ到着。
翌26日(土)は早速ローカルレース『SAT MX』を視察にグレン・ヘレンへ。海外から参加のワールドVETライダーがすでに練習がてら大勢出ていて(彼らは休みが長く取れるのが羨ましい!)、再会を喜び合ったりしながら、すっかりワールドVET前哨戦の雰囲気だ。
27日(日)にもローカルレース『SO CAL VET』があるというので、レンタルバイクのセッティングと練習がてらエントリーすることにした。
↑ 訪米翌日、まだ時差ボケだし、焦らずコースやライバルの下見をおこなう。
↑ レンタルバイク・レースサポートサービス『KNOBBY・STAPO』があるエルシノアへ行き、レンタルのGASGASに日本から持ってきたハンドルなどマイパーツをセット。
10月27日(日)のローカルレースで、カミカゼは+60クラスを走り、久々のグレンヘレンの路面を思い出しながら、トップバトルなどもして楽しかった。しかしながら、ワールドVETライダーが大勢参加して普段の数倍のエントリ−が集まり、運営側がてんてこまいパンク状態だったようで、ポンダー計測や旗振り(L1やチェッカー)が正しくなされず、困ったことにリザルトがちゃんと出ずじまい。まぁマシンセッティングと身体慣らしの練習レースだったので、順位は別にいいのだけれど。
10月28日(月)は、リバーサイドのルビドー山へ歩きに行く。前日のライドの疲れをほぐし、時差ボケ修正、体調メンテのためだ。ウォーキング、ジョギング、自転車用に麓からゆるい傾斜の舗装路が何本も伸びていて、ゆっくり登って山頂で少し休んで降りてきて2時間ほどのちょうど良いコース。あまり張りきって歩くとかえって足の筋肉が疲れるので(普段あまり歩いていない証拠)、話などしながら水飲みながら、ゆったり行く。
↑ ルビドー山頂で休憩。景色が良く、気持ち良く、遠征のたび必ず来る場所。
↑ ある日のアスリート飯。鶏むね肉、ブロッコリー、いんげん、しめじと大根おろしなど。ビールとワインは言わずもがな。知人の家にお世話になったので食事は完璧、おかげで体調も良く最高の滞在だった。
↑ 中休みの平日、フリーウェイを飛ばして初めてのサンディエゴ観光へ。美しい『ラホヤビーチ』でのんびり過ごした。
↑ ここには野生のアザラシとアシカが生息していて、まったく人を恐れず、すぐ近くにいる。
↑ サンディエゴに来たからには『ミッドウェー博物館』にも行き、数時間じっくり、くまなく見物。やはり勝国アメリカ、展示も説明も色々と誇らしげだった。航空母艦は初めてだったが、本当に何から何までスゴイことだ。
↑ 映画トップガンを観ていないカミカゼには「???」だが、ファンはツボにハマる演出。
↑ 帰国の朝、レンタカー(3人でJeepを借りたが意外に積載スペース狭く)は荷物パンパン。
最高の経験と最高の思い出。
いつも応援下さる皆様、ありがとうございました。
ライバルから宣戦布告もされたことだし、来年ぜひまた挑戦しに行きたい。